パスポート申請 子ども 本人確認書類は何が必要?年齢別・代理申請の疑問を解決【完全ガイド】
子どものパスポートを初めて申請する際、「本人確認書類は何を用意したら良いか?」と悩む親御さんは非常に多いです。運転免許証のような写真付き公的書類を子どもは持っていないからです。
しかしご安心ください。結論からお伝えすると、子どもの本人確認書類は、「健康保険証と親の運転免許証(法定代理人の本人確認書類)」があれば、多くのケースで対応できます。
この記事では、未成年(子ども)のパスポート申請を控える親御さんのために、乳幼児から中学生までの年齢別必要書類や、親が知っておくべき代理申請の手順、写真の注意点まで、申請プロセス全体を分かりやすく解説します。
[結論詳細] 年齢別・子どものパスポート申請に必要な本人確認書類一覧
子どもの本人確認書類は、「A書類1点」または「B書類2点」という大人のルールと同様ですが、ほとんどの子どもはB書類(2点必要)の組み合わせで対応します。
最も確実な組み合わせ:健康保険証+親の運転免許証
未成年者がパスポートを申請する際、法定代理人(親権者)が一緒に窓口へ行く、または親が代理申請する場合、以下の組み合わせが最も一般的で確実です。
- 子どもの書類(B書類1点目): 健康保険証(有効なもの)
- 子どもの書類(B書類2点目): 母子手帳(※市町村長の出生届出済証明があるもの)、または学生証(小学生以上)
- 親(法定代理人)の書類: 運転免許証やマイナンバーカードなどの公的書類(原本)
【実例】筆者が実際に申請した際は、多くの場合で「子どもの健康保険証」と「親(申請代理人)の運転免許証」の組み合わせだけで本人確認が済みました。ただし、これは自治体の裁量による場合もあるため、あくまで「確実な組み合わせ」を準備することが大切です。
【年齢別】乳幼児の場合(代筆の可否)
乳幼児(未就学児)の申請では、以下の本人確認書類を用意しました。
用意した書類:
- 子どもの健康保険証
- 親(申請代理人)の運転免許証
また、パスポートに転写される「所持人自署」欄のサインについては、本人が文字を書けないため、親権者である親が代筆することができます。
【代筆時の注意】
- サイン欄には子どもの名前を書き、欄外(下段)に「by A. Yamada (Father) 代筆」など、代筆した親の氏名と関係を記入する必要があります。
- 親であっても、裏面の「法定代理人署名欄」は必ず親ご自身が署名してください。
【年齢別】小学生・中学生の場合
小学生以上の子どもは、原則として「所持人自署」を本人が署名しなければなりません。
用意した書類:
- 子どもの健康保険証
- 親(申請代理人)の運転免許証
- (中学生の場合)中学の生徒手帳(B書類2点目として利用可能)
【筆者の体験談】
小学校低学年の時、本人の署名が必要だと知り、申請前に漢字で名前が書けるように練習させました。署名が難しい場合はひらがなでも認められるため、本人が書ける文字で署名させましょう。
【重要】都道府県で書類が異なるケースと最終確認の必要性
パスポート申請に関する公的な情報は全国共通ですが、本人確認書類として受け付けられる「B書類の組み合わせ」は、都道府県のパスポートセンターによって解釈が異なる場合があります。
- 筆者が申請した愛知県では「健康保険証+親の運転免許証」で確認できました。
- 一方、滋賀県や埼玉県など、一部の自治体では「母子健康手帳(市町長の出生届出済証明があるもの)」を小学生以下のB書類として認めている例があります。
このように、ホームページ上に公開されている情報は、都道府県で異なっていることがあります。
最終的な結論として、申請前に必ず、お住まいの都道府県のパスポートセンターの公式ホームページを確認するか、窓口に問い合わせるのが一番確実です。
未成年パスポート申請時の写真・代理申請・有効期限の注意点
親権者による代理申請と同意
未成年者の申請には、親権者(法定代理人)の同意が必要です。
- 申請書の裏面にある「法定代理人署名欄」に、父または母が必ず本人の署名をしてください。
- 未成年者が15歳未満の場合、申請書の提出は法定代理人(親)が行う必要があります(代理提出)。
- 親が代理提出する場合は、親自身の運転免許証など法定代理人の本人確認書類も必要です。
パスポート写真の規格(乳幼児は特に注意)
パスポート写真は規格が非常に厳しく、不備があると撮り直しになり、交付が遅れる可能性があります。特に乳幼児の写真撮影では以下の点に注意が必要です。
- 顔の縦の長さは、最小32mmが原則。乳幼児で難しい場合は顔全体が写るように。
- 無地の白い壁を背景にし、子どもの影が写り込まないようにする。
- 目を閉じている、顔が傾いている、おもちゃや手が写り込んでいる、などはすべて不備となります。
- 白い服を着ていると背景と区別がつきにくくなるため、濃い色の服が推奨されます。
有効期限は5年のみ
未成年者(20歳未満)は、法律により有効期限5年用のパスポートしか申請できません。
【筆者の体験談・考察】
わが家では、妻と子供は同じ5年用を申請し、パスポートの期限を合わせることにしました。手数料だけ見れば10年用がお得ですが、期限を合わせることで更新のし忘れを防げるほか、家族全員のパスポートをまとめて管理できるメリットがあります。
[まとめ] 子どもの申請は「親の役割」と「期限管理」が鍵
子どものパスポート申請は、大人のように運転免許証一本で済まないため、面倒に感じがちです。
しかし、「健康保険証」という確実な書類があること、そして親(法定代理人)の書類が子どもの本人確認を補完する、と理解すれば、スムーズに準備が進められます。
申請後に慌てないためにも、必要書類は念のためすべて揃えることと、写真規格を厳守することが、親御さんの重要な役割です。
また、家族でパスポートの期限を合わせておくと、管理が楽になり「うっかり更新し忘れ」を防げます。ご自身のライフプランに合わせて、家族全員のパスポート管理を考えてみましょう。
